n8n Cloudとセルフホストの費用:実行回数と保守時間で比べる

Cloud Starterの年払い料金と実行枠、自分のVPSで動かす場合の保守費用を比較。毎日・毎時・5分ごとの起動で、月の実行回数がどれだけ変わるかも計算します。

目次
  1. Cloudとセルフホストで管理する範囲
  2. Starterは年払い240ユーロ、月2,500実行
  3. 既存VPSを使う場合の保守費用
  4. 試す処理は一つに絞る
  5. 参考資料

Cloudとセルフホストで管理する範囲

n8nには、基盤の管理を任せるCloudと、自分の環境で動かすセルフホストがあります。公式の導入ガイドでも、この管理範囲の違いが説明されています。Community版は無料ですが、セルフホストには有料版もあり、無料版とCloudで機能が同じとは限りません。

自動化する作業によっても費用は変わります。毎朝1回の集計と、問い合わせのたびに動く転記処理では、必要な実行回数が違います。処理の頻度と、サーバーの保守を誰が行うかを決めてから比べます。

Starterは年払い240ユーロ、月2,500実行

2026年9月17日に確認した公式料金ページでは、Cloud Starterは年払いで月額換算20ユーロ、月2,500実行です。これは毎月20ユーロずつ払う月払い価格ではありません。年額換算は240ユーロで、税金・換算レート・実際の請求額は契約画面で確認が必要です。月払いを希望する場合は料金表示を切り替えて比較してください。

公式料金の基本単位は、個々の処理ステップ数ではなくワークフロー全体の実行です。下の表は、一つの定時起動だけを30日間動かす仮定で計算しています。5分ごとの起動はStarterの枠を上回ります。追加の起動や再実行も考慮し、実際のログで見積もりを修正しましょう。

表は横にスクロールできます →

起動間隔30日間の計算月の実行回数
毎日1回1 × 3030回
毎時1回24 × 30720回
5分ごと12 × 24 × 308,640回

既存VPSを使う場合の保守費用

比較用の月間費用は『サーバー・保存先などの費用+保守時間×自分の時間単価+外部サービス利用料』で計算します。例えば、基盤費1,000円、保守1時間、時間単価2,000円なら3,000円。これは仮定の計算例で、n8nの運用実測ではありません。初期設定の時間も別に記録します。

公式導入資料が示すように、セルフホストではサーバーやアプリの設定・保守を自分で担います。更新、バックアップ、復旧確認を誰が行うかまで決めると、運用を続けられるか見通しが立ちます。Cloudを選んでも、自分で作った処理の不具合調査や接続先の変更対応は予算に含めましょう。

試す処理は一つに絞る

サーバー管理を任せて処理を作り始めたい場合はCloud、配置や設定を自分で管理したい場合はセルフホストが候補です。性能の優劣は、この記事では検証していません。

候補の環境で、サンプルデータを使った処理を一つ組みます。実行回数、エラーを調べる時間、足りなかった機能を記録すれば、自分の使い方に合う構成を選びやすくなります。

参考資料